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最後の物語

「うーん、なんか違うなぁ……」 キーボードを打っていた手を止めて、イスの背もたれに背中を預ける。 溜息を吐き出すと、どっと疲れが襲ってきた。 「一旦休憩にしよ」 私は呟いて、イスから立ち上がる。 リビングで紅茶を淹れよう。 「うん、いい香り。この赤さがいいよね」...

テーマ「初雪」

はらり、と茶色の葉っぱが落ちる。 それと入り交じるように、ふわっとした大粒の雪がゆっくりと地面に向かっていった。 それは地面につくと、幻だったかのように消えてしまう。 いや、それは事実、白銀の髪を後ろに尖らせた男性、アランが披露した魔法だった。...

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