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【600字以下】感性(詩的エッセイ・心に寄り添うメッセージ)

楽しく感じること、美しく感じること、切なく感じること、愛おしく感じること。  それらは、全人類で共通しているように見えて、実はちょっとずつポイントが違ったりする。  それを、人は感性って呼ぶよね。  辛く感じること、悲しく感じること、しんどく感じること、それらも全部、人それぞれに異なる“感性”。  人の感性って、大抵生まれ持ったもので、すこしだけ、身を置いてきた環境によって変化したりする。  あなたが感じるもの、それはすべて、“とある出来事”にあなたの感性が刺激された結果。  否定しなくていいよ。人と比べなくていいよ。正しさを探さなくていいよ。  人の感性は尊重されるもの。あなたの感性は尊重されるもの。  自分を責めなくていいよ。自分を嫌わなくていいよ。  それはあなただけの特別な感性。  胸を張って、自分だけの世界を生きていけばいい。  あなたの感性を大切に。あなたの気持ちを大切に。ストレスは抱え込まなくていい。  あなたが幸せに生きていける方法を、手探りですこしずつ探していこう。  苦手に正面から体当たりする必要はない。  あなただけの工夫で

一般文芸っぽい文章の練習

タイトルの通り、普段のケータイ小説的、あるいはライトノベル的文章ではなく、一般文芸寄りの文章を練習した結果の書き散らし集です。  ストーリー性はほぼなく、苦手な文体を練習して1シーン書いてみただけなので、暇潰しに文字を読みたい方にオススメ。 (※つまり読み物には向きません)  その点を踏まえてどうぞ。 ・駅のホームにて  茜色の空に、薄雲が尾を伸ばしている。  上りのホームと、下りのホーム。向かい合う二つのホームの屋根で切り取られた空は、地上の灰色とは別世界のように、自然の美しさを静かに魅せていた。 「まもなく電車が到着します」  ホームに響く無機質なアナウンス。どこからか漂ってきたコーヒーの匂い。なんの感慨もなく茜色の空に灰色を侵食させる日常が、わずかに私の胸をざらつかせた。  夏の気配も薄れた、ひんやりとした風がホームを吹き抜ける。それでも、ホームにごった返す人々がまとった汗の匂いや、蒸し暑さ、ざわざわとした雑音が、この場所からかき消えることはなかった。  せいぜい鞄からスマホを取り出して、胸の前でいじるくらいの隙間しかない、ぎゅうぎゅう詰め

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