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もっと、近づいて。(試し読み)
(※試し読み版につき、途中までの公開となります。全編はアンソロジー【九人虹色】に収録されていますので、気に入っていただけましたら、入手のご検討をよろしくお願いいたします。詳細は下にて) コツコツ、コツコツ。 革靴とアスファルトがぶつかって奏でられる音が、二人分、重なって...
1月12日読了時間: 5分
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140字まとめ
【お題:年末年始】 切れたお酒を買いに来たついでに、カウントダウンをしている公園へ来てみた。 「3! 2! 1!」 ハッピーニューイヤー、の声を聞きながら、缶を開けてお酒をぐびり。 「ははっ、仲間がいる」 「え?」 「あ、すみません」...
1月1日読了時間: 4分
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最後の物語
「うーん、なんか違うなぁ……」 キーボードを打っていた手を止めて、イスの背もたれに背中を預ける。 溜息を吐き出すと、どっと疲れが襲ってきた。 「一旦休憩にしよ」 私は呟いて、イスから立ち上がる。 リビングで紅茶を淹れよう。 「うん、いい香り。この赤さがいいよね」...
2024年3月8日読了時間: 3分
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テーマ「初雪」
はらり、と茶色の葉っぱが落ちる。 それと入り交じるように、ふわっとした大粒の雪がゆっくりと地面に向かっていった。 それは地面につくと、幻だったかのように消えてしまう。 いや、それは事実、白銀の髪を後ろに尖らせた男性、アランが披露した魔法だった。...
2023年11月24日読了時間: 17分
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【600字以下】13歳の誕生日
・晴れver 目が覚めると、ワクワクで胸がいっぱいになった。 なんてったって、今日は僕が13歳になる日。 13回目の、誕生日なんだ。 窓を見ると、カーテンはまだ閉まっている。 僕はゴソゴソと布団から抜け出して、窓の前に立った。 シャッ...
2023年9月22日読了時間: 3分
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兄妹×日常
「ねー、お兄ちゃん。また彼女作らないの?」 「うるさい、傷心に染みる」 「彼女連れてきて欲しいなー、お菓子もらえるし」 「自分で買ってこい」 ソファーの隅に座っているお兄ちゃんを、後ろから覗き込む。 片手でいじっているスマホには、[ごめん][許して][誤解だ]が続いたトーク...
2023年9月14日読了時間: 3分
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執事×お嬢様(原文)
「……さま……おじょう……」 んん……。 眩しい……。 自然と眉根が寄る。 顔を右に背けると大分寝やすくなった。 「お嬢様、朝ですよ」 「ん……?」 誰だろう、この声……。 柔らかくて、聴き心地がいい……。 「ふふ……そんなに心地いい夢を見ていらっしゃるんですか? こちらで...
2023年9月11日読了時間: 2分
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恋色の空
ねぇ、見て。空がピンク色だよ。 昔、そんなことを言ったわたしに、右隣のブランコに座っていた男の子は「いや、青色だけど」と驚いた顔をした。 ううん、それは驚いた顔というより、え、なに言ってんのお前、という顔だった。 それすらもかっこよかったんだけど。...
2023年9月2日読了時間: 2分
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また会う日を楽しみに
「引っ越しの準備はもう終わったの?」 しんと静まり返った公園に、キィ……キィ……とブランコが軋む音を響かせる。 黒く染まった空に星はひとつも見えず、三日月でも半月でもない程度に欠けた月が遠くで鈍く輝いていた。 「うん、まぁ」...
2023年9月2日読了時間: 3分
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後悔と、キスを。【流血描写あり】
「終わったよ」 掠れた、優しい声で君に告げる。 上手く笑えなかったこの顔を、君が見ていないのは幸いか。 いいや、君が目を開けてくれるなら、変な顔を見られたって構わない。 「そう……」 君の声も小さくて、聞き取りづらかった。...
2023年9月2日読了時間: 2分
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ヤンデレ彼氏に浮気を告白すると。【R15】
私には、人には言えない秘密がある。 それは、彼と付き合って1年の記念日を迎えた翌日に、別の人とキスをしてしまったこと。 私の気持ちは、彼にある。浮気をするつもりなんてさらさらなかった。 それなのに、別の人のキスを受け入れてしまったのは……酔っていて、判断力が鈍っていたから。...
2023年9月2日読了時間: 2分
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ホットチョコレートの誘惑【R15】
チョコレートを刻んで、牛乳を温めて。沸騰する前にチョコレートを入れたら、ぐるぐると混ぜて溶かす。 甘い香りが漂う中、チョコレートが全て溶けたのを確認したら、ホットチョコレートの出来上がり。 「マグカップマグカップ~」 出しておいたマグカップを手元に引き寄せて、小鍋の中身を注...
2023年9月2日読了時間: 3分
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純恋月(じゅんれんげつ)
これは、混じり気のない恋。三日月が浮かぶ空の下で出会った、私と彼の物語。 「いたっ」 足の裏がチクッとして、歩みを止める。履き慣れたスニーカーを見下ろして、小石でも入ったかなと眉を顰めた。 薄闇に包まれた周囲を見回して、人影がないことを確認すると、靴を脱ぎ、トントンと小さな...
2023年9月2日読了時間: 3分
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【BL】1人、飴を噛み砕く
飴を噛み砕く。コーヒーの匂いが口の中に広がる。苦みが舌に刺さる。決して美味しくはない。 けれど、これでいい。 「優理(ゆうり)って甘党なのに飴だけはコーヒー味が好きだよな」 「うん、まぁね」 鷹杜(たかと)くんが隣にいる時だけだよ、とは言えずに微笑んだ。...
2023年9月2日読了時間: 2分
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【BL】一途な恋に、溶かされる
同性が好きなんて、言えなかった。 俺を異端な存在だと思っているのは、誰よりも俺自身だ。 ずっと隠し通すつもりだった。異性と付き合って、結婚して。 “普通”に紛れて死んでいきたかったのに。 「先輩、僕と付き合ってくれませんか?」...
2023年9月2日読了時間: 2分
閲覧数:24回
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【600字以下】卒業
今まで、私の卒業は涙と共にあった。 「そんなに泣く?」って、友達も泣きながら笑うくらい、大泣きしていた。 でもね、今日は涙で迎えたくないんだ。 だって、メイクが崩れちゃうし、君と迎える特別な日だし。 緊張してるけど、口紅が取れないように水も飲んでいない。...
2023年9月2日読了時間: 1分
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【600字以下】水の入ったコップ
透き通ったガラスのコップ。その中に入った水が半分ほどだったら。“もう半分”かと捉えるか、“まだ半分”と捉えるか、という話があるらしい。 僕はきっと、もう半分かと思うだろう。 そんなことを、実際に半分まで水が減ったコップを眺めながら思う。 「なーにしてるの?」...
2023年9月2日読了時間: 1分
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【600字以下】時計
チク、タク、チク、タク……。 僕は秒針の音が好きだ。針が動く様も、見ていて飽きない。 友達からは変わった趣味と言われるけど、この心地良さが理解できない周りの方が変わってる。 そう思うのも、またおかしいと言われるのかもしれない。...
2023年9月2日読了時間: 1分
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【600字以下】迷い込んだ■■■
気がついたら、どことも分からない真っ白な場所にいた。 首を傾げてみる。さらりと髪が垂れた。でも視界の端に映ったのは、いつもと違う白色だ。 なんでだろう。右手で髪を持ち上げてみる。ひんやりしていた。 じーっと見つめても白い髪は黒くならないので、今度は手を伸ばしてみた。もやに触...
2023年9月2日読了時間: 1分
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【600字以下】君へ、おやすみ
本当はね、こんなことしたくないんだよ。私は君といる時間が心地よかった。 幸せというのは、君と共にあるんだと、本気で思っていたんだ。 ザクッ……パララ…… ザクッ……パララ…… 頬を伝って、雫が落ちる。君に、まばらな雨が降る。 掘り返した土を、君の体にそっとかけて。...
2023年9月2日読了時間: 1分
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