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【600字以下】迷い込んだ■■■

気がついたら、どことも分からない真っ白な場所にいた。 首を傾げてみる。さらりと髪が垂れた。でも視界の端に映ったのは、いつもと違う白色だ。 なんでだろう。右手で髪を持ち上げてみる。ひんやりしていた。 じーっと見つめても白い髪は黒くならないので、今度は手を伸ばしてみた。もやに触...

【600字以下】君へ、おやすみ

本当はね、こんなことしたくないんだよ。私は君といる時間が心地よかった。 幸せというのは、君と共にあるんだと、本気で思っていたんだ。 ザクッ……パララ…… ザクッ……パララ…… 頬を伝って、雫が落ちる。君に、まばらな雨が降る。 掘り返した土を、君の体にそっとかけて。...

【600字以下】君の痕跡

一昨日も、昨日も。そして今日も、手に取った服の皺が気になった。 服の皺なんて、当然のようにあるもののはずなのに……どうして目につくんだろう。 毎朝、ほんの少し不思議に思ったことが、皺ひとつない綺麗な服を見つけて、ストンと、腑に落ちた。...

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